挨 拶

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    健康長寿社会の実現は、日本をはじめとする先進国のみならず、アジア諸各国においても重要な課題となってきております。最先端の創薬技術に基づいて開発された次世代医薬品と、おなじく最先端の幹細胞技術がもたらす革新的な再生医療技術は、世界中の人々のQOL(quality of life : 暮らしと生活の質)の向上に貢献することが期待されています。本学の学術憲章に謳われるように、創造的な研究活動によって真理を探究し、世界屈指の知的成果を産み出すことは、私たちの使命でもあります。それを合理的に実現するために、最も大切なことは、先ず人・知識・技術を結集することであると考えます。そして、世界中から卓越した研究者が結集する拠点をつくるために、初代センター長藤吉好則博士(現・創薬科学研究科特任教授)の発案により、構造生命科学・計算科学・神経生理学ならびに幹細胞生物学を体系的に統合する学問である「細胞構造生理学」という新しい学問分野が、創始されました。そして、名古屋大学ならびに学外の関係各機関の多大なご支援のもと、平成24年4月に、「細胞生理学研究センター(CeSPI)」が設立されました。

    本センターは、その理念を継承しつつ、国際的で独創性の高い細胞構造生理学の研究を推進します。併せて、同じく平成24年4月に本学に開設された創薬科学研究科ならびに、その母体部局である工学・生命農学・理学研究科、平成25年4月に新設されたトランスフォーマティブ生命分子研究所、名古屋大学医学系研究科や産学連携を進める企業などをはじめ、幅広い研究分野や組織と人的・技術的交流を密に進めながら、わが国の国際競争力の飛躍につながるような、骨太の基礎研究成果を世界に発信します。

    細胞生理学研究センター センター長 大嶋篤典 教授

    細胞生理学研究センター センター長 大嶋篤典